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(はじめに)
10月に入り少し涼しくなってきて、過ごしやすい季節となってきました。一方で季節の変わり目で風邪を引いたりなど、体調を崩しているというお子様やご家族も多いのではないでしょうか。風邪を引いて受診されるご家族より「咳が止まらなくて夜、あまり眠れない」という相談を当クリニックでもよく聞きます。今回は咳の症状や呼吸が苦しいときのお家でのホームケア(体勢や環境の工夫など)についてご紹介させて頂きます。
1咳はなぜでるのか
子どもの咳は気道に入った異物やたんを外に追い出す大切な防御反応です。気管支への様々な刺激により咳がでます。特に、子どもは無理に咳止めで抑えると、かえって痰がつまり症状が悪化したり、病気の発見が遅れたりするため、咳は止めない方がよいと言われています。
2咳の種類
子どもの咳は、「音の種類」によって原因や病気が異なります。代表的な4つの咳の音を紹介します。
① コンコン(乾いた咳)② ゲホゲホ、ゴホンゴホン(痰が絡む咳)
③ケンケン(オットセイや犬が鳴いたような咳)④ ゼイゼイ、ヒューヒュー
受診の際に、医師にどのような咳があったか、伝えて頂けると診断の目安になります。
3お家でできる咳を和らげる方法
・水分補給:こまめに水分を摂り、喉を潤し、痰を軟らかくして外に出しやすくします。
また、はちみつをティースプーン1杯、そのままゆっくり舐めるか、40℃以下のぬるま湯
や紅茶などに溶かして飲むと喉が潤い、咳を軽くする効果や喉の粘膜の刺激や乾燥から守
る効果があると言われています。

※ただし、1歳未満のお子様には絶対にはちみつを与えないでください。1歳未満のお子様
がはちみつを摂取するとボツリヌス症を起こす危険があります。
・部屋の加湿:湿度を50-60%に保ちます。
・鼻水や痰が多いときには自宅での吸引も効果的です。起床時、お風呂上がり、寝る前に吸引をおこなうと効果的です。

4咳が続くときの楽な体勢
・上半身を高くしたり、横向きにする:背中や腰の下にバスタオルやクッションを入れ、状 態を少し起こす。仰向けよりも鼻水や痰が喉に流れ込みにくくなり、気道が確保しやすく なります。横隔膜が下がり、呼吸がしやすくなります。

・縦抱きや前かがみ:起きているときは縦抱きにしたり、座らせて少し前かがみにし、膝を 軽く曲げさせると腹筋が緩んで楽になります。

5受診の目安
息が苦しそうで顔色が悪い、呼吸のたびに胸や肋骨の間や喉のあたりがペコペコ凹む、咳が激しくて眠れない、水分が取れない、咳が何週間も長く続くなどあるときには受診をしてください。
(さいごに)
咳は体力を消耗し、疲労感を強く感じる症状の1つです。病院に受診し、お薬を続けてもらうことも大事なことの1つですが、ご家族でお子様の症状を少しでも緩和できるように上記を取り入れてみてください。
東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科
日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor