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あっ‼鼻血‼|新川崎ふたばクリニック小児科皮膚科|新川崎駅と鹿島田駅から徒歩1分

あっ‼鼻血‼

 保育園に勤めていた時のことです。担任の先生が呼びに来た時、一番多いのは「お散歩中に転んで手や足を擦りむいた。」でした。
 次に多かったのは「鼻血が止まらない。」
 血が出るということは、どこかに傷があります。外に出ているわけでもない鼻の中のどこが傷ついているのでしょうか?

 鼻には穴が開いていますね。空気の通り道です。穴は入口から少しだけ上に進むと今度は水平に向きを変え、最後は気道に合流して下向きになります。鼻血はこの一番最初の部分、穴が横向きになる手前の部分から出ていることが殆どです。

 もう少し詳しく言うと左右の鼻の間には鼻中隔という壁があります。この部分にはたくさんの血管が網の目のように通っていて、特に鼻の入口から1~1.5㎝付近にはキーゼルバッハ部位という血管の表面が殆ど保護されていない場所があります。ここが傷つくとすぐに出血します。

・風邪や花粉症で何度も鼻水を啜っては鼻をかむを繰り返す

・「ほじってないよ‼」と言いながら鼻の穴に指を入れて鼻くそを取る

・遊んでいたおもちゃを鼻にぶつける

  鼻血が出そうなシチュエーションベスト3です。
  とはいえ、どれも防ぐことが難しそう・・・
  気持ちを切り替えて止めることに専念しましょう。

<鼻血を止める>

1:まず落ち着いて、少し下を向いて座る。

2:自分で、あるいは一緒にい人が小鼻を両方一緒に摘まむ

3:口から息をしながら15分は待つ

4:そっと手を離して止まっているか確かめる
  止まっていなかったら同じようにもう一度15分待つ

 鼻血が止まらない殆どの原因は、この15分待つ、が出来ていません。
 転んで足を擦りむいた時、綺麗にして絆創膏を貼ったりしますね。
 止まったかなーと思ってすぐに絆創膏を剥がしてみましょう。また血が出てきます。鼻血も同じです。
せっかく止まりかけて塞がろうとしていた傷は、鼻血が止まっているか確かめようと手を離すことで、また開いてしまうのです。
結果的に時間ばかりかかって思うように止まってくれない。
 つまり鼻血が「止まらない」というよりは「止められていない」状態です。
 15分、退屈ですよね。
 テレビやyou tubeの力を借りても良いですよ。
 朝起きたら枕が鼻血で汚れていた時も、今止まっていれば受診の必要はありません。

<受診が必要な場合>

 15分を2回セットでしっかり行っても鼻血が止まらない時
 顔面にボールがぶつかる、高いところから落ちたなど外傷の程度が酷い時
 鼻血以外で出血した時も血が止まりにくい時

 血が出るとお子さんも慌ててしまうと思います。
 そんな時こそ15分ゆっくり時間をかけてお話をしながら鼻を摘まんでみて下さい。

参考:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会ホームページ
新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科 看護師 松村

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