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食べる機能の発達と離乳|新川崎ふたばクリニック小児科皮膚科|新川崎駅と鹿島田駅から徒歩1分

食べる機能の発達と離乳

離乳食は、食べる(咀嚼運動)機能の発達に沿って段階的に進められます。食べる機能は学習によって獲得されるので、適切な時期に始めることが大切です。

 1.離乳前期(口唇で食べる)(5~6か月)

口に入れたさじを舌で押し出そうとする反射(舌抵反射)が消失する時期に離乳を始めます。口の中にさじを入れると、口唇を閉じて舌の上の食物を舌の前後運動で飲み込みます。つぶしたり砕いたりする咀嚼機能はないので、つぶし粥(10倍粥)で開始し、すりつぶしたペースト状のゆで野菜、豆腐、白身魚、卵黄と進めます。

 2.離乳中期(舌で食べる)(7~8か月)

舌の上下運動が加わり、舌と口蓋(口腔上壁)でつぶす機能が加わります。舌でつぶせる程度の硬さの、全粥(5倍粥)、粗つぶし~きざんだゆで野菜、豆腐、白身魚、加熱全卵等を与えます。

 3.離乳後期(歯ぐきで食べる)(9~11か月)

舌の左右運動で食べ物を乳臼歯部の歯ぐきに移動させ、顎の左右運動で歯ぐきでつぶす機能が加わります。軟飯、5mm程度の角切りにしたゆで野菜、ほぐしたさかな等を与えます。

 4.離乳完了(歯でかむ)(1~3歳)

第一乳臼歯が生える頃(1歳6か月前後)には咬み合わせが定まり、歯で咬むことができるようになります。第二乳臼歯が生え乳歯列の完成する頃(3歳)には咬合が安定し食べる機能が完成します。次第に大人が食べる内容に移行する時期ですが、窒息・誤嚥事故が多い時期でもあり食材、食べ方にも注意が必要です。

(豆知識の子どもの窒息・誤嚥事故をご覧ください)

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