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防ごう!抱っこひもからの子どもの転落事故!|新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科|

防ごう!抱っこひもからの子どもの転落事故!

季節は!過ごしやすい気候となり、お子さんとお出かけを予定されている方もいらっしゃるかと思います。

 

今回は、小さいお子さんとお出かけ時の必須アイテムである抱っこひもを使用時に起こりやすいお子さんの転落事故と、事故を防ぐための安全のポイントをご紹介します。

 

近年機能性の高い抱っこ紐が続々と誕生したことで、抱っこひも一つで身軽に気軽にお子さんとお出かけができるようになりました。

利便性が高く使用しやすい一方、消費者庁ホームページでは

・「抱っこひもの向きをおんぶから抱っこに変えたときに、約1m下のアスファルトに転落した」(0歳)

・「保護者が子どもを前抱っこしながら車から降りようとしたところ、抱っこひものバックルを外していたことを忘れており転落した」(1歳)

・「保護者が抱っこひもに子どもを入れて作業中、前かがみになった際にアスファルトへ転落した」(0歳)

 

など、様々なタイミングで起こった抱っこひもからのお子さんの転落事故が報告されています。

 

日本小児科学会のInjury Alert(傷害速報)でも、抱っこひもからの転倒を起因とした頭部外傷(外傷性クモ膜下出血)が報告されており、小さいお子さんの転落が大きな怪我につながることが分かります。

 

大切なお子さんの転落事故を防ぐための安全のポイントは以下の通りです。

〇抱っこひものバックル類の留め具や、ベルトの調節、子どもの位置など取扱説明書を読んで正しく使用しましょう。

〇おんぶするときや抱きかかえるとき、降ろすときは必ず安全な場所で行いましょう。

〇抱っこひもを使用中に地面に落ちた物を拾うなど前にかがむ際は、必ず子どもを手で支えましょう。

 

また、抱っこひもで抱っこをしている時に保護者自身が転倒をしたことで、お子さんも一緒にけがを負って当院へ受診される方も多くお見受けします。

 

筆者も外出時、空腹で泣き叫ぶわが子に急いでミルクをあげるべく雨の中抱っこひもで抱えて急いで歩いていた際に、運悪く足を滑らせてしまいヒヤッとした経験があります。

体調が悪いお子さんのお世話や看病で寝不足だったり、疲れがたまっているであろう保護者の皆さまも、  

抱っこひもを使用する際はぜひお子さんの転落だけでなくご自身の転倒にもご注意いただければと思います。

 

とても便利な育児グッズである抱っこひも安全に正しくご着用いただき、お子さんとの秋のお出かけ時間を家族みんなでぜひ楽しんでください。

参考文献

Vol.525 抱っこひも使用時の転落事故に注意! | 消費者庁

Injury Alert(傷害速報)|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

新川崎ふたばクリニック 看護師 川島

院長 志田 洋子
記事監修
院長 志田 洋子

東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor

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