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HPVワクチンを打ちましょう!
~9価ワクチン(シルガード)が定期接種になりました~
HPVワクチンは現在、小学校6年生~高校1年生の女子の定期接種となっています。本年4月から、より効果の高い9価ワクチン(シルガード)が定期接種に使えるようになりました。平成9年4月2日生~平成19年4月1日生の方もキャッチアップ接種対象となっており公費で接種できますので是非早めに接種して下さい。
HPVワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となっておこるいくつかの「がん」を予防するワクチンです。とくに20-40代の若い世代にも多くみられる子宮頸がんは9価ワクチンにより80-90%予防することが可能です。HPVの感染は性交渉によっておこるため、性行動が始まる前に接種しておくのがベストです。
日本ではHPVワクチン接種後にみられた多様な症状がワクチンによる副反応であると大きく報道されたためワクチン接種を不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、世界的に行われている多くの臨床研究の総合解析ではHPVワクチンにより全身的な事象や重篤な副反応は増加しないことが分かっており、日本でも厚生労働省研究班(祖父江班)の全国疫学調査や名古屋市が行ったアンケート調査(名古屋スタディ)の結果、HPVワクチン接種後に報告された多様な症状とHPVワクチンの因果関係は証明されませんでした。
一方、ワクチン接種により注射部位の一時的な痛みや腫れなどの局所症状は8-9割の方にみられます。また、注射時の痛みや不安のためにまれにおこる失神(迷走神経反射)を防ぐため接種後30分間は院内で安静に過ごしていただくようにしております。