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防ごう!子どもの事故シリーズ ~やけど~|新川崎ふたばクリニック小児科皮膚科|新川崎駅と鹿島田駅から徒歩1分

防ごう!子どもの事故シリーズ ~やけど~

連日危険な暑さが続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今回は子どもの事故で起こりやすい”やけど”についてご紹介させていただきます。

まず、やけど(火傷)とは、、
医学用語では熱傷といい、熱によって皮膚や粘膜に障害が生じる外傷の1つです。
やけどには種類が2つあり、非常に高温のものへ接触して起こるやけどと、44℃~50℃程度の低温のものに長時間接触して起こるやけど(低温熱傷)があります。

やけどが起こる主な原因には、

・ヤカンや鍋のお湯、油、コーヒーや味噌汁などの熱い飲み物、カップ麺をかぶってしまった

・ストーブ、アイロン、ヘアアイロン、ホットプレートを触ってしまった

・手持ち花火の火花が飛んだ
・炊飯器やポットの蒸気に手をかざしてしまった・熱を発する電化製品の電源コードに足をひっかけて倒してしまい、接触

してしまう。
・湯たんぽや電気毛布、使い捨てカイロに長時間触れてしまった(低温熱傷)

などが挙げられます。

やけどは身近な事故のうちの一つという事がわかりますね。

普段よりお家の環境を整えることで、お子さんのやけどの事故を予防しましょう!

〇やけどの予防方法
・やけどの危険がある飲食物は子どもの手の届かない場所に置く
・テーブルクロスは使用しない
・調理器具は、使用中と使用後温度が十分に下がるまでは子どもを近づけないようにする
・加湿器や炊飯器は、蒸気が出ない、もしくは高温の蒸気がでない製品を選ぶ
・電源コードが磁石などで容易に着脱する製品を選ぶ

・電源コードも含めて子どもの手の届かない場所に設置する

〇やけどの応急処置
やけどをした場合、速やかに流水で20分間冷やしましょう。
冷やすことにより、やけどが深くなるのを防ぎ、痛みを和らげることができます。

やけどが広範囲の場合や服の上から熱湯を浴びた場合は無理に服を脱がさず、そのまま流水で冷やしましょう。

また、水ぶくれができている場合にはできるだけ破らないようにしましょう。

<夏はここに注意!>
夏休みの思い出作りに、お友達やご親戚の方とお家で花火を予定されている方もいらっしゃるかと思いますが、花火によるやけどにも注意が必要です。
花火を楽しむときは
・燃えやすいものがなく、広くて安全な場所を選び、風に注意する。
・消火用の水を用意し、花火の燃えカス、ろうそくに注意する。
・服装に注意する。(サンダルから露出している素足に花火の火の粉が落ちてやけどする例もあります)
などご注意いただき、お子さんも大人の方もやけどに気を付けて安全に楽しみましょう。

〇最後に
深いやけどや広範囲のやけどで重症の場合には、全身状態が悪化して命に関わることがありますので、熱傷専門施設での治療が必要となります。
また重症でない場合でも適切な治療が行われない場合には、キズに細菌が繁殖するなどして治るのが遅くなると後遺症(キズあとのひきつれや盛り上がりなど)を残すこともあります。

お子さんがやけどをしていることがわかった際は、速やかに応急処置を行い、できるだけ早く受診をしてください。

傷の程度や重症度によっては近隣形成外科などへの紹介も検討致します。

新川崎ふたばクリニック 看護師 川島

参考資料
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/sho_jiko_g_03.pdf
子どもの予防可能な傷害と対策|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp)
https://www.jsswc.or.jp/general/yakedo.html
花火による子どものやけどに注意しましょう-3歳以下の子どもの事故が多く発生、着衣に着火した事例も-(発表情報)_国民生活センター (kokusen.go.jp)
Vol.631 花火で遊ぶ際には、やけどに注意 | 消費者庁 (caa.go.jp)

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