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〒212-0058 神奈川県川崎市幸区鹿島田1-4-3 1階
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新年度に入り1カ月がたちました。
保育園や幼稚園デビューしただけでなく、新しい環境で風邪をひいてしまった方も多いかもしれません。
風邪などの感染症の予防には手洗いが大切です。
コロナ禍以降、手洗いや手指消毒が習慣化されてきたと思いますが、今一度手洗いについて参考にしていただければと思います。
今回は手洗いの時間、洗い残しの多い箇所、正しい手洗いの方法についてお話したいと思います。
☆適切な手洗いの時間
まず、手洗いについてどのくらいの時間が適切かご存じでしょうか。
ハンドソープを使用するだけでも水洗いのみよりもウイルス量は減りますが、以下の表の時間で手洗いをするとかなり効果的になります。
手洗いの方法 | 残存ウイルス数 (残存率)* |
手洗いなし | 約1,000,000個 |
流水で15秒手洗い | 約10,000個 (約1%) |
ハンドソープで10秒または30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ | 数百個 (約0.01%) |
ハンドソープで60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ | 数十個 (約0.001%) |
ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返す | 約数個 (約0.0001%) |
特にノロウイルス、ロタウイルスなどの胃腸炎ウイルスはアルコール消毒が効きにくく、少ないウイルス量(10~100個)で感染するためより手洗いが重要です。
手洗いの時間・回数による効果 出典 森功次他:感染症学雑誌、80:496-500,2006 http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0800050496.pdf
☆洗い残しが多い場所
しっかり手洗いしていると思っていても、実は意外と洗い残しがあります。
上記のイラストの円で囲まれている、指先、親指の付け根、爪と皮膚の間、甘皮の部分、手首、そして手のひらのしわが洗い残しの多い部分です。
そのため、この部分を特に意識して手洗いするとより効果的になります。
☆正しい手洗いの方法
最後に、正しい手洗いの方法についてお伝えします。
特に④⑥⑦は忘れやすいところですので意識することが大切です。
また、手洗いが苦手なお子さんもいらっしゃると思いますが、キャラクターやお花などいろんな泡の形がでてくるスタンプや、手洗い練習スタンプなどがあります。
それらとYouTubeなどにアップされている手洗い動画を併用しながらするのもいいかもしれません。
ぜひ感染予防として手洗いの参考にしていただければと思います。
参考文献
サラヤ株式会社 https://family.saraya.com/tearai/
公益社団法人日本食品衛生協会 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000076156.pdf