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子どもの窒息・誤嚥事故について|新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科|

子どもの窒息・誤嚥事故について

 

3歳までは飲みこむ力、吐く力が弱く、何でも口に入れるため、窒息・誤嚥事故が多い時期です。

リスクを理解し予防すること、いざという時の対応法を身につけましょう。

呼吸(息をする)と嚥下(飲みこむ)は無意識に行われていますが、実に巧妙な機能です。

空気は鼻腔→咽頭→喉頭→気管→肺へ、食べ物は口腔→咽頭→食道→胃へと移動します。咽頭で両者は交叉しますが、食べ物が通るときには軟口蓋と喉頭蓋が空気の通り道に蓋をし、食べ物が鼻腔に逆流したり、食べ物が気管に入ることを防いでいます。

 

窒息は、比較的大きい(凡そ6~30㎜)の物が咽頭、喉頭で空気の通り道を塞ぐために息ができなくなり、突然にゼーゼーし顔色が悪くなり苦しがります。呼吸ができなくなると5分で心肺停止に至る緊急事態です。窒息が疑われる場合は、すぐに救急車を呼び応急処置を行います。下記のサイト動画で応急処置を身につけてください。

https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg16245.html

誤嚥は、小さい(凡そ5㎜以下)の物が喉頭から声帯を通過し気管・気管支に入った状態で、突然に激しくせき込み、ゼーゼーします。肺炎等を生じ呼吸状態が急に悪化する場合があり、呼吸が安定していても、咳やゼーゼーが残る場合は必ず小児科を受診します。

口に入れやすい物(径40㎜未満)を手の届かない場所にしまいましょう。食材、食べ方にも注意が必要です。ツルっとのどに入りやすい飴玉等は窒息し易く、ピーナッツ、イクラ、枝豆等は誤嚥し易いために乳幼児では避けるべきです。海苔はのどにへばりつき易いので小さくちぎって、パンも頬張ると飲み込みづらいので適量ずつ与えましょう。食べながら動くのもリスクが高くなります。

院長 志田 洋子
記事監修
院長 志田 洋子

東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor

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