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〒212-0058 神奈川県川崎市幸区鹿島田1-4-3 1階
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冬から春先にかけて、胃腸炎が流行しやすい時期になります。ウイルス性胃腸炎はウイルスが原因で、嘔吐や下痢、腹痛、発熱などの症状がみられる感染症です。とても感染力が強く、あっという間に家族内で広がることもあるため、感染経路を知り、正しく予防することが大切です。
胃腸炎の主な感染経路は、手や口を通してうつる「接触感染」です。
ウイルスが付着した手で口や鼻を触ったり、汚れた手で食事をすることで感染します。
また、嘔吐物や便を処理したあとに十分な手洗いができていないと、知らないうちにウイルスを広げてしまうことがあります。
そのため、予防でいちばん大切なのは手洗いです。
外から帰ったとき、トイレのあと、食事やおやつの前、おむつ替えのあとは、石けんと流水でしっかり手洗いを行いましょう。胃腸炎の原因となるウイルスの多くは、アルコールが効きません。指の間や爪の先まで丁寧に洗うことがポイントです。

また、タオルや食器の共有を避けることも大切です。
タオルは家族で分け、コップやスプーンの使い回しは控えましょう。
次に、嘔吐があった場合の対応についてです。
嘔吐物には多くのウイルスが含まれています。吐物が乾燥すると、ウイルスが飛散し、それを吸い込んで感染してしまうので、処理をする際は、必ず手袋とマスクを着用しましょう。嘔吐物はペーパーや新聞紙などで、周囲に広げないよう静かに拭き取ります。拭き取ったものはビニール袋に入れてしっかり密閉し、すぐに処分してください。

その後、嘔吐物が付着した床や周囲は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)で消毒します。処理後は、必ず石けんと流水で手洗いを行ってください。衣類や寝具が汚れた場合は、他の洗濯物と分けて洗うと安心です。
次亜塩素酸ナトリウムの消毒液は以下のように作成します。
※吐物・汚物処理用は 0.1%、清拭消毒用は 0.02%の消毒液の2種類あります。
【必要物品】
漂白剤:ハイター®など(ボトル内の濃度は 5-6%次亜塩素酸ナ トリウム)
500ml のペットボトル 水
【作り方】
①水を 500ml のペットボトルの半分くらいの高さまで入れる
② 漂白剤をペットボトルのキャップで量って入れる 吐物・汚物処理用なら、キャップ2杯分(0.1%希釈液) 清拭用なら、キャップ半杯分(0.02%希釈液)※キャップ1杯 約5ml
③ ペットボトルの口元(漂白剤+水で 500ml)まで水を入れる
④ キャップを締め、良く振って準備完了
症状が落ち着いたあとも、しばらくは便からウイルスが出ることがあります。回復後も引き続き手洗いを心がけ、感染の広がりを防ぎましょう。
何度も吐くと、お子さんも保護者の方も不安でいっぱいになると思います。 「これって受診すべき?」「吐き気が落ち着いた後の食事はどうすればいい?」など、少しでも不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。みんなでこの冬を元気に乗り切りましょう!
東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科
日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor