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気をつけよう、子どもの転落|新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科|

気をつけよう、子どもの転落

 だんだん気温もあがり、暑くなる日が増えてきました。窓を開ける機会も増えてきたのではないでしょうか。

 先日、こどもがマンションのベランダから転落するというニュースがありました。こどもの転落事故はとても多い事故の一つです。クリニックには、ソファやベッド、ベビーカーやバウンサー、抱っこ紐、階段、遊具等から転落したという患者様が診察に来られます。

 私自身も経験したことがあります。以前、幼い妹がほんの一瞬目を離した際に私の目の前で足を滑らせて家の階段から転落しました。幸い大事にはいたりませんでしたがあの時手を離さなければ、目を離さなければと後悔したのを覚えています。

 ご家族の方が一瞬たりとも目を離さないと言うのは、とても難しいですし現実的ではありません。昨日できなかったことが数時間後や次の日には出来るようになったりとお子様の成長の早さに驚くことも多いですよね。成長が嬉しい一方で、危険もたくさんあり事故も増えやすくなります。事故は、ほんの一瞬目を離した隙に起きることが多いと言われています。事故が起きないためにも日頃からお子様の成長にあわせてお家の環境を整えたり、はじめて行く場所では危険なところがないか確認することも大切です。

 今回は、暑くなり窓をあける機会も増えてくる時期、窓やベランダからの転落を防ぐための対策をご紹介します。

①窓を開けた部屋やベランダで子どもだけで遊ばせない、子どもだけにしない。窓を開けた部屋で子どもが寝ている隙にごみ捨てにいかれたり、宅配に出たりすることもあるかと思いますがその一瞬が危険です。

ベランダや手すりの付近に足場となるようなものを置かない。→エアコンの室外機やプランター、おもちゃなど。

③窓の近くに足場となるものを置かない。→ソファーやベッド、机や椅子、棚やおもちゃなど。

 幼児が登れる可能性のある高さの目安は65cmくらいまでと言われています。65cmほどのものであれば足がかりとして登れ、ベランダの柵を乗り越えてしまう可能性があると言うことになります。

④窓枠や網戸に寄りかかる姿が見られたら危険を伝える。→お子様がよりかかることで網戸が外れたり、転落の危険があります。

⑤窓や網戸には可能な限りお子様の手の届かないところに補助錠をつける。→お子様は大人の動きをよく見ています。気づかないうちに窓の鍵をあけられるようになっていることもあります。

 事前に対策をして大切なお子様の事故を防ぎましょう。

参考:

・消費者庁   子どもを事故から守る!PROJECT 「子どもの転落事故に注意!‐落ちるまではあっという間です。事前の対策で事故防止を‐」

・公益社団法人 日本技術士会 登録 子どもの安全グループ 高層階からの転落事故

新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科  看護師 佐藤

院長 志田 洋子
記事監修
院長 志田 洋子

東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor

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