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〒212-0058 神奈川県川崎市幸区鹿島田1-4-3 1階
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フルミストは、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン(生ワクチン)です。インフルエンザウイルスの侵入口である鼻の粘膜に免疫を誘導するため(ウイルスの侵入を防ぐ)、高い感染予防効果が期待されます。また、効果の持続も1年(不活化ワクチンでは4~6か月)と長く得られます。2003年にアメリカで認可され、2011年にヨーロッパでも認可されて不活化ワクチンともに一般的に利用されています。日本では昨年初めて認可されました。
接種対象:2歳~19歳未満(当院では2歳~中学生まで)
接種回数:1回
接種方法:各鼻腔に0.1mlずつ、合計0.2mlを噴霧
副反応について
接種後に、鼻汁・鼻閉・喘鳴・頭痛・嘔吐・筋肉痛・発熱・咽頭痛などがみられることがあります。
フルミストを接種できない方
・免疫機能に異常のある方、免疫抑制をきたす治療をうけている方
・重度の気管支喘息の方、3か月以内に喘息発作があった方
5歳未満で、風邪をひいたときに発作がおこりやすい方は接種を推奨しません。
当院にて気管支喘息の継続治療をうけている方で、接種可能か相談したい方はお問い合わせ下さい。他院で気管支喘息の継続治療を受けている方は主治医にご確認下さい
・慢性疾患(心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病など)のある方
・日常的に免疫不全者と接する方
・アスピリン内服中の方
・重度の卵アレルギーの方 (ワクチンに含まれる卵白成分は極々少量のため、卵を完全に除去している方以外は接種可能です。ご心配な場合はお問い合わせ下さい。)
接種時の注意
・注射と違い、痛みがないことがこのワクチンの利点ですが、極端に鼻への噴霧を拒否する場合は、接種ができません。
・接種時に鼻汁・鼻閉の症状をみとめている場合は接種できない(延期)場合があります。
・接種後すぐの過度な運動は避けて下さい。
・接種日の入浴は可能です。
・生ワクチンのため、水平伝播の可能性がゼロではありません。接種後1-2週間は、乳児や免疫不全者(抗がん剤治療中など)との接触は可能な限りお控え下さい。
東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科
日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor