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むしさされの予防と初期対応|新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科|

むしさされの予防と初期対応

温かくなって、天気の良い日は外出したり、外遊びの機会が増えきますね。

蚊も同じで、一般的には20℃以上で活発に活動するといわれています。

夏は肌の露出が多くなり、特に蚊やその他の虫に刺されやすくなります。

 

今回は虫から守る対策と、蚊に刺された時の初期対応についてお話していこうと思います。

 

★対策

①帽子+長袖長ズボン

特に草木の多い公園や河原など水辺は虫が多いので注意!  

 

②市販の虫よけ

虫よけスプレーの成分には、ディート・イカリジン・ハッカやユーカリなどの天然成分があります。

年齢制限があるものや、においが強いものなどあるので使用前に必ず注意事項等ご確認ください。

 

主成分 効果時間 注意点
ディート

10%未満

1~3時間 生後6か月未満に使用不可

6か月~2歳未満では1日1回

2歳~12歳未満では1日1~3回

2016年秋に30%濃度の製品が発売

12歳未満には30%製剤は使えない

ディート

10~30%

4~6時間
イカリジン

15%

6~8時間 年齢制限なし

2015年に発売

レモンユーカリオイル

10~30%

2~5時間 3歳未満では推奨されない

レモンユーカリのエッセンシャルオイルとは

異なる

 

スプレーを付けるときは目や口に入らないよう、保護者の方の手に吹きかけてから塗ってあげると安心でしょう。

肌や洋服に貼りつけるシールタイプやベビーカー等に吊り下げで使うタイプもありますが、食べたり舐めたりしないよう注意しましょう。

 

 Point:日焼け止めと虫よけスプレーを一緒に使用する場合は、日焼け止め→虫よけスプレーの順で塗るようにしましょう。

 

★刺されてしまったら

初期対応

①すぐに流水で刺されたところを洗い流す

②かゆみがあるときは冷やす

③くすり(あればステロイド)をすぐに塗る

        

 

 Point:一般的に子どもは大人より蚊にさされると大きく腫れることが多いです。小さいお子さんが蚊にさされた場合は、

     刺された後1日~1日半でもっとも強く腫れ、治るまで数日~1週間程度かかります。

 

緊急で受診が必要な場合(特にハチにさされた場合)

 刺されて5~30分以内に全身がかゆい、息苦しい、お腹が痛い、気分が悪いなどの症状が現れた場合、アナフェラキシーの可能性があります。

 救急車を呼んでください。

 

受診の目安

①かゆみ・痛みが強い

②腫れがひどい

③水ぶくれや膿が出ている

④熱が出てきた

 

お子様の虫刺されは 小児科・皮膚科どちらでも対応可能ですので、ご心配でしたら相談ください。

 

 

〈参考文献〉

日本皮膚科学会ホームページ 皮膚科Q&A

Katz TM, et al. Journal of the American Academy of Dermatology 2008; 58:865-71.

Yahoo 子どもの虫よけ、どれを使ったら良いですか?堀向健太

 

 

新川崎ふたばクリニック 看護師 茨木

院長 志田 洋子
記事監修
院長 志田 洋子

東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor

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