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お子様の生活リズムと睡眠について|新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科|

お子様の生活リズムと睡眠について

 早いもので、新年度が始まり1か月が過ぎました。
 保育園、幼稚園、小学校など新たに入園・入学された新入園のお子様はもちろん、進級されたお子様にとっても新しい環境になじんでいくのは本当に大変です。

 それに伴い園ではご飯の時間、お昼寝の時間、散歩の時間の長さが変化し、学生さんは勉強の時間の長さが増すため、生活のリズムが少しづつずれています。

 体がその変化に慣れていくまでの間、本人に自覚はなくてもそのずれは「疲れ」として蓄積していくものです。「5月病」という言葉もあるように、特にゴールデンウィーク明けの時期は例年体調を崩すお子様が多くみられます。体調管理の一番のポイントは質の良い睡眠をとること。早めの就寝を心がけ、免疫力を高めましょう。

 こどもたちの睡眠時間は生後4か月~1歳までは12~15時間、1-2歳は11~14時間、3~5歳は10~13時間、6~13歳は9~11時間は必要だと言われています。
夜の眠りがお子様にとって大切なのは「成長ホルモン」という筋肉の発達や骨の成長、代謝に深く関わるホルモンが眠っている間に出ているからです。眠りについてから1時間くらいした後の深い眠りの時に特に多く分泌されるといわれていますので、うつらうつら寝て起きて、寝て起きて・・・という眠りではなく、部屋を暗くし静かな場所でしっかりと眠る体勢を整えてから寝る、というほうが効果的です。

 また、ここ最近言われるようになったの「睡眠不足が肥満を招く」といった学説で、簡単に言うと、成長ホルモンが身体の様々なメンテナンスや、代謝の部分に深く関わる際に多くのエネルギーを使うのですが、睡眠不足で成長ホルモンの分泌量が減ると脂肪を分解しないので、結果として太るというものです。

 良質な睡眠を取ることで肌の新陳代謝を活発にさせたり、血行を良くして肌の老廃物を取り除いたり、免疫力を高めることで風邪の予防にも効果的ですので、お子様と同じく保護者の方々にも忙しいこの時期だからこそ意識して睡眠を取っていただけたらと思います。

 とはいえ、特に学生のお子様をお持ちの保護者様からは「早く寝なさいっ‼ってどれだけ言っても全然寝てくれないんです。」というお話を良く聞きます。

 この解決法、実はあるんです。

「早く寝なさいって言っても聞かなかったので、早く起こすようにしました。」

 私が保育園で働いていた時に、ある保護者の方が年長さんの懇談会で話してくださったんですが、早く起こせば必然的に活動時間が長くなり、夜は自然に眠くなる。毎日続けているうちに絶対に早寝になってくる・・・と。
 そう、逆転の発想ですね。
厚生労働省の情報サイトにも同じようなことが書かれていましたので、お困りの方は試してみる価値がありそうですよ。

参考文献:保健医療科学「子どもの睡眠」
厚生労働省 生活習慣予防のための健康情報サイト「体内時計」
新川崎ふたばクリニック 看護師 松村

院長 志田 洋子
記事監修
院長 志田 洋子

東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor

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