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就学前のワクチンについて ~三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチン接種のすすめ~|新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科|

就学前のワクチンについて ~三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチン接種のすすめ~

 

2018年に改訂された小児科学会推奨の予防接種スケジュールでは、5歳以上7歳未満の就学前の時期に「三種混合ワクチン」と「不活化ポリオワクチン」の任意接種が推奨されています。

 

 😛 三種混合ワクチン 😛 

百日咳は百日咳菌が原因でおこる大変感染力が強い病気です。生後6か月以下、とくに3か月以下の乳児が感染すると重症化し、無呼吸や呼吸困難となり死亡することもあります。両親・兄弟がワクチン接種前の乳児へうつさないようにすることが重要です。学童や成人では死亡することはありませんが、激しい咳が長く(100日!)続き大変つらいです。

百日咳(Pertussis)は四種混合(DPT-IPV)ワクチンに含まれ、現在、生後3か月から4回の定期接種となっています。しかし、ワクチンを接種しても数年で免疫が低下してしまうため、5-6歳の百日咳抗体保有率は30%以下となっています。2018年の報告では、百日咳に感染した人のうちの5%が6か月以下の乳児、64%が5-15歳未満の学童期の小児(7歳がピーク)でした。このため、日本小児科学会では小学校へ上がる前(5-6歳)に三種混合ワクチン(DPT)の追加接種を推奨しています。また、11-13歳の定期接種である二種混合(DT)ワクチンの代わりに三種混合ワクチンを接種することを推奨しています。

 

 😆 不活化ポリオワクチン 😆 

急性灰白髄炎(ポリオ)はポリオウイルスによりおこる有効な治療法がない病気です。重症な場合、死亡することや手足の麻痺などの後遺症を残すことがあります。不活化ポリオワクチン(Inactivated Polio Vaccine)は四種混合(DPT-IPV)ワクチンに含まれ、現在、生後3か月から4回の定期接種となっています。不活化ポリオワクチンでは、幼児期の追加接種により長期的に抗体保持がされやすいとされており、世界標準では4歳以降の追加接種が行われています。このため日本小児科学会では小学校へ上がる前(5-6歳)に不活化ポリオワクチンの追加接種を推奨しています。

 

なお、「四種混合ワクチン」は現段階では4回までの接種しかみとめられていないため、就学前の予防接種では「三種混合ワクチン」と「不活化ポリオワクチン」を別々に接種することになります。

 

≪記事執筆≫

新川崎ふたばクリニック 小児科皮膚科

小児科医 志田洋子

小児科専門医・感染症専門医

院長 志田 洋子
記事監修
院長 志田 洋子

東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター) 小児科、松戸市立病院(現・松戸総合医療センター) 新生児科、戸田中央総合病院 小児科、東京女子医科大学東医療センター 小児科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、感染症学会認定 感染症専門医、日本小児感染症学会 小児感染症認定医、ICD制度協議会 Infection Control doctor

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